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糖尿病と歯槽膿漏の関連性

歯槽膿漏というのは、実は全身の健康に大きく影響を受けます。その第一と言ってもよいのが糖尿病です。歯槽膿漏はに真剣に取り組む歯科医ならば、必ず糖尿病とその程度の質問をせざるを得ません。

血糖値がしっかりとコントロールされていなければ、歯槽膿漏の回復はなかなか難しいと思います。「ちょっと糖尿の気がある」と申し出た患者さんがなかなか改善されず、主治医に連絡を取ってみたら重い糖尿病だったという例・歯磨きはしっかり出来ているのに、「出張先でつい食べ過ぎてしまう」為に糖尿病が悪化してしまい総義歯に進でしまった例・膿漏よりも糖尿病の方が本人も医師も苦戦した例・糖尿病に関わる歯槽膿漏の事例というのは枚挙にいとまがありません。

また、糖尿病ほどではないにせよ、動脈硬化も闘病の妨げとなりやすいです。他にも、ストレスが膿漏に影響を与えるという事も少なくありません。

徹夜をすると虫歯がうずく・具合が悪いと入歯がガタつくなど、ストレスは歯に響きやすいのです。

歯槽膿漏ともなると、もともと歯茎が弱い状態です。その為、ストレス・寝不足や疲れ・ちょっとの無理でもてきめんに歯茎が悪化します。

鏡で熱心に歯肉を確認している患者さんは、逆に歯茎から自身の健康状態を読み取るほどです。

持病の膿漏を逆に利用して「今自分がどんな状態なのか」「自分に適した生活なんだろう」という考えに繋がっていく事は、ある意味良い事だと言え、ぜひとも発想の転換は大切にしてもらいたいものです。