入れ歯は漬け置き洗浄していれば清潔に保てると考えているかもしれませんが、リアルな「歯」と同様に、入れ歯にもブラッシングが必要です。
入れ歯をブラッシングする時は、入れ歯専用のブラシを、お使い頂く事をおススメ致します。
一般的なハブラシは、皆さんのお口の中で使い勝手が良いような構造をしていますが、入れ歯をブラッシングするには、多少の構造上の問題などがあります。
入れ歯の側面にブラシがぶつからないように丁寧にブラッシングができれば、問題はないでしょうが、そのような手間を考えると、入れ歯専用ブラシを使う事で、毎回のお手入れがし易くなるのであれば、衛生もより維持できる事につながりますのでオススメです。
また、入れ歯を装着することは、入れ歯を必要とする以前の口内状況から比較すると、お口の中の感覚を鈍くすると言われています。
お口の中の感覚が鈍くなるという状況は、分かりずらいかもしれませんが、入れ歯のような異物を口内に装着する事に、皆さん自身が慣れていくので、お口の中に「他の異物＝食べ物のカスなど」が、残留していても気付きにくくなるようです。
ですから、認知症などを抱えた高齢者の口内ケアを行う際に、食べ物の残留を多くみつける事があるのです。さらに、入れ歯を装着する際には、入れ歯を外した口内ケアにも気を配らなくてはなりません。口内ケアが十分に行われていないと、雑菌が増殖してしまい、様々な口内トラブルを引き起こす原因となり兼ねません。
入れ歯を含めた、定期的な歯科検診を受ける事で、入れ歯を長持ちさせ、また、口内トラブルを防ぎましょう。
